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財務分析レポート
INDITEX(インディテックス)社、第2四半期 決算
店舗増も後押しし、増収増益に

update: 2016/09/26

2017年1月期 第2四半

2017年1月期 第2四半

「ZARA」(ザラ)や「Bershka」(ベルシュカ)などを展開するINDITEX(インディテックス)社の2017年1月期 第2四半期(2-7月)決算は、店舗数が増えたこともあり増収増益を達成した。売上総利益率(粗利率)が減少したが、販管費率が下がったこともあり、利益額が増加した。

上期の連結売上高は1兆2,034億円に

2016年度(2017年1月期)の第2四半期も順調に店舗が増えたこともあり、連結売上高は104億6,500万ユーロ(約1兆2,034億7,500万円、1ユーロ=115円で換算)、11.1%増と好調な推移だった。前年同期比に続いて、2ケタ増を達成した。現地通貨ベースでも2ケタ増を達成している。また、既存店ベースでも11%増と健闘した。

営業利益(EBIT)は16億600万ユーロ(約1,846億9,000万円、同)、7.9%増と増益を達成した。日本会計基準の経常利益に該当する税引前利益は16億2,800万ユーロ(約1,872億2,000万円、同)、6.7%増と堅調な推移だった。四半期利益は12億5,600万ユーロ(約1,444億4,000万円、同)、7.7%増と健闘した。EBITDA(利払い前税引前減価償却前利益)は21億1,200万ユーロ(約2,428億8,000万円、同)、7.2%増だった。

地域別では、「Europe ex‐Spain」(欧州・元スペイン)地域が引き続き主力で、連結売上高の43%を占めた。そのほか、「Asia & RoW」(アジア&その他地域)は25%、本国「Spain」(スペイン)は17%、「America」(アメリカ)地域は15%だった。

下期も順調な滑り出し

期末の店舗数は7,096店(83増)。新たにオンライン店舗(ECサイト)を11の国で開設した。下期の出足も好調で、9月18日までの途中経過では13%増の推移だ。今月9月にはベトナム・ホーチミン市に「ZARA」の1号店を出店した。10月にはニュージーランドにも初の店舗を出店する計画だ。

効率性指標では、商品回転率が3.7(0.2ポイント減)とやや減少した。粗利率・商品回転率ともに減少したが、交差比率が200台と依然、高い水準にある。流動性指標は高まっている。手元流動性比率が3カ月に増えており、手元資金は引き続き潤沢だ。D/Eレシオが微増しているが、無視してもいい低水準である。

(樋口尚平)

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